# JOFI東京 (一社)全日本釣り団体協議会認定
東京都釣りインストラクター連絡機構
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2015年6月21日(日) 水産多面的機能対策発揮活動

渡良瀬川漁協を中心に結成された秋山地区豊かな川づくり協議会と、JOFI東京(今回は4名参加)、WFFJとのコラボによる水産多面的機能発揮対策活動の第1回目のモニタリング作業を実施した。

この地域、一見すると日本の原風景を思わすような自然豊かな山里を思わす。上空にはタカが舞い、川辺には、

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シカ、

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イノシシ、

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クマといった獣の足跡も其処此処で見られ、

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サルも頻繁に出没するようである。

この活動は、治水を目的とした河川改修工事に伴い、川の流れを直線化し護岸工事を施した際の土砂を川原に放置したようで、河原には一面葦が繁茂してしまったことに端を発している。

かつては川底が岩盤の部分があったり、子供が泳ぐ淵があったり、大岩がところどころにあり、流れも複雑で渓流といった様相を呈した川であったそうである。 ところが、今では流れは平坦化し、むしろ中流域の様相を呈し、川底も小石ばかりで夏になれば河原は葦が繁茂し水辺に出るのも容易ではなくなってしまった。

さらに、現在では杉林も管理していくのが困難な状況で、下草のない山林からは大雨が降る度に肥沃な表土が大量に川に流れ込むようである。 そんな環境の変化を目の当たりにして、かつての流れを取り戻したいという地元の方々の想いと、釣り場保全を模索していた釣り人との願いが相まってお互いに協力しあうことになったという次第である。

結果はともあれ、葦原の整備を行う前に現状や実施後が正しく認識できないことには定量的な評価は出せない。 そこで、適宜モニタリングを行うことにしたのだが、今回はその第一歩ということで底生生物の専門家をお招きし、

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①底生生物の採集実習、

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②実態顕微鏡を用い分類の実習、

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③標本作成の実習、

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④魚類・底生生物を利用した食物連鎖に着目した生物群集の容易な多様性評価方法についての講義を行っていただいた。

P.S. ④については、今年の2月、JAIS例会で横浜国大の大学院生が発表した研究成果を利用させていただいた。

鈴木 伸一 報告

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