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東京都釣りインストラクター連絡機構
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2013年8月10日(土) ハゼ釣りイベント

気温37度の猛暑日となった8月10日、埼玉県久喜市のショッピングモール「アリオ鷲宮」の集客イベントとして、大型ビニールプールによるハゼ釣りが開催された。 イベント企画会社は釣りにも魚にも知識が乏しいため、全釣協の依頼によりJOFI東京が釣り指導を行った。参加メンバーは遠藤会長、勝島前会長、金子さん、鈴木さん、小林の5名。

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プールは5×10m程度の組み立て式。我々が到着した時には既にハゼが泳いでいたが、大きいので15cm位の真黒なやつ、ほとんどが5cm位の細長いやつ。 大きいのは全く餌を追わず、小さいのは食い気はあるが余りにも小さくて針に掛からない。でも咥えた餌を離す前に空中で網に入れれば一応釣れたことになる。

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午前中はお客さんも少なかったので何とか釣りになったが、昼頃には水温も30度を超え、プールの周りを人が取り囲んで竿を出すようになると小さいハゼも餌を追わなくなって大いに苦戦。 主催者側で急遽ペットショップから魚を買ってきて追加したが、何故か金魚と緋鯉とタナゴの3種類。 小さな水槽で飼われていたのが急にプールに放たれたためか群れになって泳ぎ周り、少し落ち着いてきたハゼたちまでが怯える始末。結局最後までタナゴは1匹も釣れなかった。

テントの日除けはあるものの屋外のため暑さは半端でない。汗を吸い込んだジーンズの重さを初めて体感したほど。 主催者側も一人を除いて後期高齢者集団である我々が熱中症で救急車を呼んだりしては具合が悪いためか、冷たい飲み物を用意したり、交代で涼しい店内で休んではどうかと言ってくれるなど、とても気を使ってくれた。

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でも午後からは千客万来で、とても休んでいる暇はなかった。 多くの来場者を捌くために予定した以上の人数を同時に入れたため、オマツリは頻発するし、竿先を水中に入れてかき回すお子さんがいたりして、ほとんど釣りにならなくなった。

終了の5時半が近付くとさらに来客は増えた。「申し訳ないのですが朝からやっていたので餌を食わなくなりました。 おそらく1匹も釣れないと思いますがよろしいでしょうか?」と我ながらひどい釣堀もあったものと思いながら、ひたすら頭を下げるばかり。

来場者は123組で主催者側は満足だったらしいし、この暑さの中で熱中症にもならずに終えることができたのは良かったが、釣り嫌いの子供を作るだけみたいなこのイベントの片棒を担いだことに気が咎められる思いを抱きながら会場をあとにした。

小林 賢吾 報告

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